掴めないのでは なくて、


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口を噤んだ秘密のことば
舌の上でまだ溶けないと
執拗なその拘りこそがそもそもの間違い
喰い千切れんばかりの欲は
なんであれ蝕むことに駆け抜けるから、

埃が溢れていても構わない
あたしは眠ろう だってこれを求めてるんでしょ
純裏な醜さは優しさを与えるのだから

もっともっと

2008.06.09







































 
感慨深く「慰めてあげる」
上辺だらけの論理に誘われるなと
理性があたしをどこかで制し
こころの淵が沈めなんて云うのだから

両手の距離だけが縮まない
指先を張り詰めても届かない
誰ひとりとして何も抱かない人はいない
あの日無知だった頃
莫迦のように掻き集めたのだ
気付かぬ内に迂闊であった

今こそ愚鈍なあなたに請うわ
余裕に甘えさせて

その焦燥感の麓
あたしの涙で虹が嗤う
喘いでいる私は瞼を閉じてばかり
日向になどは立てやしない
でも、"いつか"はなんて
当てもない場所を手探って
偶に微笑んでいたりする

日向にいたあたしは傲慢でした
日陰にいるあたしは強欲だった
どうすればいいのかなんて
腕が在る限りどうしたって


陰陽

2008.06.09







































 
諂うことで得られる安泰
咽返りやしませんか
呼吸を間違えてしまいそう
あたしはいつから愚か者になったのだと

碌でもなきゃあ進めないって云うけれど
真摯に生きて何が悪い
どこかで唱えた祈りの果て
沈む速度を増す増す増す

そしてまた歩みを止めて、

振り返ろうとするわ
正しさをいつだって求めているわ
けれど何故だか悲しさが在るということ
たったそれだけが変わらずに居るの
あたしが器用に誰かを想える訳がなく
ましてや手の平はきたない
正義はあたしを選ばない

寂しいあたしを揺るがしたもの、
たったそれだけがあたしを励まし
たったそれだけがあたしを傷付けるのだ

いとおしき醜悪

2008.06.09