ただ唯一そこに在る物

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目で制圧されるほど
か弱くは無いつもりでいる
竦む足 震える腕 脅えた身体は見ない振り

優しさを含む言葉には弱いくせに?

今なら枯れることも許されようぞ
溢してごらんなさいと手を招く
あァあたしは行方も教えずに
理由も告げないまんまで
すべてを伝えに口を動かさんと
果てることのない事実を胸に
騒ぎ出すの 水を浴びて
視界なんざどうだっていいような速度で



崩れたモンシェリーよ


どうか安らかに


2007.09.03




























 
嗚呼 彼方が居てくれれば何も要らない
この喉が嗄れてしまってもいいと云えるぐらいに
張り裂けそうになる衝動を堪えて一夜
満ち欠けを繰り返す浅はかな
恋心 彼岸の淵に浮かぶ

焦がれ人

2007.09.03




































 
何食わぬ顔で日々を謳歌
張り巡らせた意図でその顔を縛らんと
絶え間なく立ち位置を変えては
不変の無さに脱帽して

手に滲んだ 信頼などと
名付けておきながら?
冷たく突き放す微笑
喉の奥で堪えては堪えては

壊すことの重さを見ずに
どこへ行こうと生き急ぐ
痛さを忘れたこの唇じゃ
呼び止めることすら出来ない、だから
せめてこちらで知ってくれと
必死で心で叫んでる

あなたの懇願は美しい

2007.10.24




































 
さよならを言い訳に
傷に捻じ込むばかりの
戸惑いや躊躇いの奥深く
あたしの両手はまだ遠い

屈しはせんと吼えるだけ
だが既に呑まれているではないか

消せない 消せない
白に汚れた振り返られぬ過去を
喉の底で強く握りながら
笑えよと笑う
偽善が胸を刺しては、

上手く上手く夢を見れたなら
眠る顔も見られずに済んだという
あたりまえに動くあたしは歯車
歪に絡むうつくしい世界


きしむ


2007.10.24




































 
結ぶような契約も
ほどくような約束も
ないくせに口先だけは

たとえば目の前が
崩れた唇から
引っ切り無しに溢れ続ける
あなたの名前で満たされたとしても

黙祷なんざしないわよ

この毒された舌でごめんねなどと
言えるわけもないのに
無意味な仮定を繰り返す
一筋に開くあの一瞬を
手に封じ込めて 尚

ほんとうはここにあったのだ
間違えていたのはあたしなのだ
ほらすぐにでも発せられる
素直に、すとんと、



もう少しだけ口を開けて


2007.11.24