苛む本音と宥めた嘘


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眩しさに笑っていた頃のあたしが
汚れた道路を低空飛行する
その様(さま)に嗤ったところで
どうやって見栄を張れるの

いいきかせて
自らを責め過ぎて
あっけないほどに
遠くへゆこうとするんだわ
逃げるかのような滑空状態

確かな別れを背負いながら
生き抜く意味の延長線に向かって
走り続けるとも
「そこまであたしは貧弱なのか?」
はためかせた音は上



飛・跳・躍

2007.07.24




































 
叫ぶことのできない口で
誰かの名前を口走ろうと
どこまでも どこまでも
唇だけで息をきらす

何かを庇えるだけの腕があればまだ幸せなのだ

抵抗できるための爪が伸びればそれでいいのだ

抗う象徴 拒んだ形跡
翌日になって悔いてしまう浅はかな脳とか
全てがあたしを形成する
大事にしてゆかなくちゃ、
痺れを切らして全てを捨てるその前に
価値あるものを見出さなくちゃ、

たとえ言葉が紡げなくてもあたしにはあたしが居るではないか


こころのはなし

2007.08.07





























 
愛おしさを愛おしく思える勇者が
あとどれほど世界に在るのか
昔噺は問い質す
なぜ僕を?

奪うことで積もる経験地
足りなさに脅えない、怯まない

それでもきらきらと眼差し

裸足で戦地を駆け抜けてゆける
痛みなど飛び越えられる
悲しさなら捨てる
金切り声さえ押し返す
無力だけが強さの僕を見て

僕は失速のままフェードアウト
堪えきれない感情を押し殺す
ダウト・フェイク・意地を張れ
ダウト・フェイク・胸を張れ
この手に絡む期待と希望を
大きく振りかざして、


裏切るのもひとつの結末
ダウト・フェイク・嘘を吐け!


ダウト・フェイク

2007.08.07






























 
膨れ上がる上昇気流
下降気味のうつ伏せた意思とは違って
天を目指す、その勝手な志とか
どうにもらないくせに
手足をばたつかせて飛ぼうとするあの子とか

短く終わらせるだけのことを
どうしてあたしに託す?
終わりは華やかでないといけない
飾れるものはどこにもない
まやかすことさえ出来ない
嘘なら笑顔で隠すのだけど

いずれはせがむの元に戻せ、なんて

だからあたしは何も云わない
慰めない、受け止めない、導かない
光り輝く愚挙に幸せなど不釣合いよ
葬り去ってしまえばいいと急かすことは無駄になるけれど
それだけであの子は大きく息を吸えるだろうから


抜け落ちた羽を翳す

2007.08.16 再録(2006.10.27)






























 
オフェンスで保つことの出来る存在
あたしには名がある
だからどうか その透明な声で
必要以上に囁いてくれないか

「そして…」で締め括られる序章
続くことのない第二巻
最終話などきっとこない
生きてる限りは走り続けて
逸れることなく見据えなくては

終われば執筆などできぬでしょう?

見下すのね 「前を見ろ」って
記憶に縋ること
表情のずれ 輪郭のぼやけ
視界を抱いて歩くあなたの
後ろで、


シナリオに踊れば

2007.08.30