御題


美貌の獣(びぼうのけもの)  
不帰の森(かえらずのもり)  
彼岸の灯(ひがんのあかり)  
密事の夜(みそかごとのよる) 
虚飾の都(きょしょくのみやこ)
懺悔の唄(ざんげのうた)

長夜の御題(選択お題)/ヒソカ





































 
寄り添うだけの力があたしに不足して
満たすことも奪うことも
愚かだと定義付けた
悲しい嫉妬

あの時見た人は誰を守って果てたのか

爪痕の無い背中を掻き毟る
渦の中の劣情 愛しい卑しさ
泣き叫んだ真夜中
けして凛とはせずにただ只管名を呼ぶ
「それこそが愚か」
気付くのは年老いてからよ


美貌の獣

2007.08.16



































































 



































 
虚ろな目
虚弱な決意
全てが空洞で満たされてゆき、
どこの脆弱かも分からず
震えている強さ

禍敗を繰り返しては溺れるけれど

辛辣な程に人は失い、
またそれをしあわせと詠むのだから
もいちど満たしてください
失望の少し手前で
水浸しで温もり失う前に
もいちど照らして下さい


彼岸の灯

2007.08.03





























 



































 
降り積もる不安肩を震わせ
遊掖の手を待つ
立ち上がれずに ただ待つ
脚はやくにたたない

失踪してゆく己のスタンス
寂しさ故に灯した街灯壊すわ
隠す為に咲かした華は枯らすわ
鍍金なら剥げてゆくわ?
あたしの無表情さえ駄々をこねる
えげつないほどの剥離
こうしてひとりがやってくるの

(莫迦ねなぜ強がってたのか 甘えられなかったのか)


虚飾の都

2007.08.16