淡く色付いたこの花を血で染めた色と呼ぶ愚かなオカルト好きが居る。 よくある「下に埋まった死体の血を吸っているからこんな色になるのさ」 なんていう話はきっとそいつらの所為なんだろう。 はたして一体どういう考え方をすればこんな話が思いつくのか、あたしには分からない。 だって、こんなにもきれいに咲いているというのに。 でもねそんなオカルト話も隅には置けないなあって思うようになった日があるの。 こういう手の話には、かならずどこかで起こった事実が結びついているものだったのだ。 それは直接的であったり、遠回しな比喩であったり形は様々であるけれど。 それに気が付いたのは、今から少し前のこと。 ほら見てよ、とてもきれいに咲いている。 風に揺られながら一枚ずつはらりはらりと花弁を散らせてゆくその姿。 嗚呼、本望だわ。これならあたし、許せる気がする。 だって今あたしが居る場所、それはね


少女の木の下で

(命の色で花を染める)
2007.04.09